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デジタルミュージアム関連ニュース:2025年12月

1. システム・技術動向

立命館ARCと早稲田演博、浮世絵データベースのシステム連携を開始(12月15日)

立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)は、早稲田大学演劇博物館が所蔵する約4万8千点の浮世絵データを、ARCのポータルサイトから検索・閲覧可能にするシステム連携を開始しました。これにより、世界最大級の役者絵コレクションを含む演博の資料に対し、ARCが提供する「類似画像検索」や画像への注釈機能(Image Note)といった高度なデジタル研究ツールが適用可能となります。機関をまたいだデータ統合と利活用を進める事例です。 https://www.arc.ritsumei.ac.jp/j/news/pc/026460.html


国立国会図書館、インターネット資料収集保存事業(WARP)のリニューアルを発表(12月17日)

国立国会図書館は、ウェブアーカイブサービス「WARP」のリニューアルを予定しています(※開発事情により延期のアナウンスあり)。新仕様では、トップページへの詳細検索機能の統合、本文検索結果の表示改善、収集したウェブサイトに含まれる電子雑誌・電子書籍へのメタデータ付与などが計画されています。 また、保存サイト閲覧時に「リンク元」へ遡る機能や、館内印刷の可否表示など、ユーザビリティの大幅な向上が図られる予定です。 https://warp.ndl.go.jp/contents/news/2025renewal.html



2. 行政・教育・社会動向

国立アートリサーチセンター、女性アーティスト研究支援のフェローシップを開始(12月12日)

国立アートリサーチセンター(NCAR)は、フランスの非営利団体AWAREと連携し、「NCAR×AWARE 女性アーティスト リサーチフェローシップ」の公募を開始しました。日本にゆかりのある女性アーティストやノンバイナリーのアーティストに関する研究を支援するもので、美術史におけるジェンダーバランスの不均衡(アーカイブの空白)を是正する狙いがあります。採択された研究成果は日英仏語で国際的に発信されます。 https://ncar.artmuseums.go.jp/events/globalnetworking/post2025-2912.html


国立民族学博物館、シンポジウム「生成AI時代のデジタルアーカイブ」を開催へ(12月21日開催)

国立民族学博物館は、シンポジウム「生成AI時代のデジタルアーカイブ―『民博・学術知デジタルライブラリ(X-DiPLAS)』をバージョンアップする」を開催します。生成AIがアーカイブデータを学習利用する現状を踏まえ、学術研究の持続可能な基盤として、また法的・倫理的配慮のモデルとしてデジタルアーカイブがどうあるべきか、技術と権利の両面から議論が行われます。



3. デジタルアーカイブ公開・活用事例

国立国会図書館デジタルコレクション、図書等約5万点を追加公開(11月27日)

国立国会図書館は、デジタルコレクションに図書、雑誌、新聞、憲政資料など約5万点を追加しました。このうち、著作権処理が完了した憲政資料などはインターネット公開され、自宅等から閲覧可能です。また、図書館・個人向け送信サービスの対象資料も拡充されました。国家規模のアーカイブ基盤として、着実にコンテンツのデジタル化とアクセス環境の整備が進められています。


細野晴臣デビュー55周年、デジタルミュージアムとリアル店舗を展開(12月19日)

音楽家・細野晴臣氏のデビュー55周年プロジェクトとして、デジタルミュージアム「HOSONO MANDALA」のプレオープンと、東京・神保町でのポップアップストア「Hosono Record House」(12月19日〜1月25日)が展開されます。デジタル空間では氏の活動の「カオス」を可視化し、リアル空間ではレコードやインタビュー資料を通じてアーカイブへの入口を提供します。ポピュラーカルチャーの記録保存における「フィジカルとデジタルの融合」を示す最新事例です。


トヨタグループ、横浜にイマーシブ・ミュージアムを開設(12月20日)

トヨタグループは、横浜市の山下ふ頭にイマーシブ(没入)型ミュージアム「THE MOVEUM YOKOHAMA」を2025年12月20日にオープンします。デジタルアートと身体的な動きを融合させたコンテンツを通じ、次世代の文化教育への貢献を目指します。企業の文化資源や技術力を活用した、体験型デジタルミュージアムの新たな潮流として注目されます。 https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/43437593.html

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